特注事例001:専用アフタヌーンティースタンド リゾートホテル K様

特注事例001:【特注仕様ティースタンド】 K様(リゾートホテル、神奈川県)

リゾートホテルにとって、アフタヌーンティーは重要な役割を持ったコンテンツだと言えます。

とりわけ、そこで使われるティースタンドはSNSで投稿されることが多く、一種の“ホテルの顔”のような意味合いを持つため、ホテルブランドの特徴やコンセプトを表現するような意匠を凝らすものが求められるようになりました。

  

今回の事例は、横浜港に面したホテルの上階ラウンジで使用されるためのティースタンドというオーダーで、その中でも横浜を代表するシンボルである大観覧車「コスモクロック21」をモチーフにすることが条件。

「コスモクロック21」は1989年に建造され、一度の移設を経たものの、今なお横浜、中でも「みなとみらい地区」という革新的な都市設計を象徴する存在として市民に親しまれている施設。世界最大の時計としてギネス登録もされているそう。

※横浜港イメージ画像=フリーサイト『写真AC』より 

特徴的なスポークはスタンドの背面に風車のように配置。実際に手で回すことが出来るようになっています。

日中のアフタヌーンティーで使われるホワイトモデルのスポークは、横浜の晴れやかな空を表すブルーを採用。

もうひとつ、横浜の空を活かすための仕掛けが棚板に使われたガラスミラー。

開けたラウンジであることを活かし、このミラーに空を映し込むことで、景色をスタンドの一部として使うことが出来ます。

また反射の性質を活かして、構造上どうしても暗くなりがちな中段や下段にも光が回り、全体的に明るく見えるという副次的な効果もあります。

※ミラー棚板は現在は使われていない場合がございます。

ナイトタイムには夜景をイメージしたブラック×ゴールドのシックなモデルをアペタイザースタンドとして。

昼に見たスタンドが違うシチュエーションで登場することで、特別な時間を提供するアクセントとして働きます。

単体だとファンのような形状に見えたスポークは、正面から見ると本体のリングや支柱部といった要素と組み合わさることで、スタンドに上手く観覧車の特徴が織り交ざったデザインになっています。

もっと忠実に観覧車の形状を再現することも可能ですが、スタンドはあくまでも什器。

本事例は、使いやすさと意匠性のバランスが重要であり、盛り付けるスイーツやセイボリーが載った状態で完成となる程度のディテールに留めるべきだという、ティースタンドのデザインのお手本となる好例だと言えるでしょう。


※本記事でご紹介したスタンドはクライアントのオーダーでお作りした専用のものとなります。そのものはお求めいただけませんので、ご了承ください。