『二層ティーボウル』のご紹介
緑茶や番茶、紅茶などのお茶にも色々とありますが、やはり日本茶を淹れる時には湯呑みを使いたいもの。時に「グリーンティー」としてティーカップで頂くのも良いのですが、手のひらいっぱいに温度を感じながら飲むお茶はまた違う味わいがあります。
しかしながら伝統的な湯呑みは持ち手が無いので、淹れたての状態だと熱くて持っていられません。でもお茶は熱いうちに飲みたいもの。
そんなニーズに答えるのが、保温ポットのような「中空構造」を持った『二層ティーボウル』です。
見た目は少し大ぶりな湯呑みといったところ。やや渋めのネイビーブルーからごく淡いホワイトグレーへのグラデーションが、早朝の海を思わせ、少しリリックな雰囲気を持っています。
同じグラデーションでも、パープルグラデーションとはまた違った趣きがあります。
(上)構造を現した3Dモデルの断面
上にも書きましたが、その最大の特徴は『中空構造』。
器となるボウルの部分と手で持つ部分の間に空間を持たせることで、注いだ物の熱が持っている手まで伝わらず、淹れたてでも火傷せずに持つことが出来ます。(トップの画像の湯気も合成ではなく、実際に熱湯を注いで撮影しました。)
また空気の層が熱を逃げにくくするので、温かい飲み物が冷めたり、逆に冷たい飲み物がぬるくなったりするのを遅らせる効果も期待出来ます。
↑『二層ティーボウル(左)』と一重構造のカップ(右)。厚さはほぼ変わらない。
この構造自体は金属やガラスで良く見られますが、陶磁器では稀。(福島の相馬焼などにも見られます。)
しかし、この器で特筆すべきポイントはその飲み口の薄さにあります。
このような構造だと基本的に2つのボウルがつながる上端部は厚くなってしまう傾向がありますが、この器は生地自体が薄く作られているため、一層の湯呑みと遜色ないほどの飲み口の薄さを実現しています。
言われないと気付かないようなアイテムではありますが、実は高い技術の粋をもって作られた賜物。
ぜひお手に取ってご覧いただきたい一品です。
※オンラインストアでも取り扱っております。