『EDEN』は釉薬の表情性を活かした唯一無二の器を愉しむシリーズ。
今でこそ様々なパターンが増えて独特な世界観が広がっているEDENシリーズですが、
最初はこのブルーグリーンのみのラインナップであり、そもそも「EDEN」というネーム自体が、
この緑色のパターンに対して付けた商品名でした。
その意味でこの『ブルーグリーン』はシリーズの中でも特別な位置付けにある一皿だと言えます。
結晶が作る抽象的な表情は湿潤な深い森のように見えたり、星雲のようにも見えたり。
私は丸い斑紋がどこか雨が降ってリズミカルに弾けているかのようにも感じられ、
その静かな世界観に何とも引き込まれる感覚を覚える特別な一枚であります。
結晶の入り具合は1枚1枚違います。
それぞれの器の上に描かれる世界を想像しながら盛り付けを考える、なんていうのも面白いかもしれません。