【和洋問わず取り入れやすいモダンな重箱】モダンボックスシリーズ(vol.1)

和洋問わず使いやすい塗りのお重『モダンボックスシリーズ』

ブランド立ち上げ初期から続いている塗シリーズの箱重『モダンボックス』に新色を追加しました。

この新シリーズの開発テーマは「一人一重(ひとりいちじゅう)」。

通常、お重はたくさんの料理を多くの人数で囲むための器ですが、「新しい生活様式」に沿うならば、多くの人が同じ器の料理をシェアするのは好ましくありません。(そもそも多くの人が集まるのも)
であれば、お重も一人前の小さい物を個々に用意するのがこれからのスタイルではないか、と考えて作ったのが「一人一重」というコンセプトでした。

また数年前からHACCP基準の導入で食の安全や衛生環境の見直しが為されてきましたが、コロナ禍に突入して以降はこれがより重要視されるようになってきました。その中で、飛沫の思わぬ接触を防ぐフードカバーや蓋物の存在はこれまでとはまた違った意味で注目されています。

モダンボックス/ソラ

外身は鱗状の表情を持った重みのあるシルバーなのに対して、内側は一転して明度の高いスカイブルー。この色合わせに鉛色の曇り空を切り開いて現れる高く澄んだ青空の様子を重ね、「ソラ」というネーミングに。

これから先、日本海側は重たい鉛色の雲に覆われます。これらがもたらすのは生活を阻む雪とその前触れたる雷、通称「雪下ろし」。そんな陰鬱な日々、時折見える空の青さは私たちにとって希望の象徴でもあります。

 

モダンボックス/ユキ

外はソラの色違いでホワイトパール、内はゴールドパールで仕上げています。イメージは「雪灯り」。

凍える寒さの中で見る暖かな灯りは何とも美しく、また人の気配を感じさせる温かな希望を与えてくれます。

雪は忌まわしくもありつつ、同時に私たちの生活に根ざした大きな存在でもあります。例えば、この新潟で言えば名産の「越後上布」などは「雪中に糸を成し、雪中に織り、雪水に晒し、雪上に晒す」と言われるように、雪なくしては完成しない品。また昨年は記録的な小雪で各地のスキー場が営業できずに大きなダメージを受けたことも記憶に古くありません。

雪が無ければどんなに良いかと思う事もありますが、それでもまた雪の便りを待たずにはいられない、そんなアンビバレンツな存在である雪にちなんで、この名前に。

 

モダンボックス/アリアケ

有明、曙、朝日、暁。日が昇るという毎日変わらないルーティンにも関わらず、先人たちは様々な呼び方を残しています。

多くの呼び方に共通しているのは「アケ」という用語。当然、ここでは明ける、明るくなるという現象が元になっていますが、同時に「赤(アカ)」という色名もここにルーツを持ちます。つまり、古来より赤とは「明ける時に見える色=太陽の色」を表す色だったということでしょう。

私たち人間の眼は通常、赤緑青(RGB。光の三原色)を視認できる能力を持っていますが、それぞれが均等に見えるのではなく、赤い色を認識する受容体が最も多いとされています。それは恐らく上述の通り生活のリズムに紐づいた太陽を認識すると同時に、私たちの身体を作る血の色だからだと考えられます。場合によっては食糧になりうる木の実を見つけやすくするための進化の結果なのかもしれません。
現代においても赤色は警告表記や緊急車両など重要度が高いシーンで使われることが多い、私たちの生活や命と密接に関わる大切な色。

アリアケはサラリとしたマット調に仕上げたやや暗めな朱色。シンプルではありますが、それが故に使いどころも多いパターンとしてラインナップしました。

お重というと和のイメージがありますが、もちろん洋のオードブルにも。

 

ラインナップはこれでまだ半分。次回はシックな雰囲気を持つ3色をご紹介します。是非合わせてご覧ください。

<vol.2に続く>

※オンラインショップでは12月上旬に販売開始予定です。もうしばらくお待ちください。

フードスタイリング=フィオリータ

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